ボーナス(賞与)から天引きされる税金と社会保険料はいくら?

ちょっとした疑問

 

 

ここまでで、「ボーナス(賞与)から天引きされる税金と社会保険料」については、だいたい理解して頂けたかと思います。

 

ただ、ちょっとした疑問もわいてきますよね?それは、賞与時にダブルで社会保険料が引かれるという点です。会社からは7月に賞与と給料が別々に支払われます。給料時にも厚生年金や雇用保険、健康保険が引かれているのに、同じ月の賞与からも厚生年金、雇用保険、健康保険が引かれてしまいます。

 

もしもボーナスが無ければ当然健康保険とか年金は引かれません。そう考えると、何か損をしている気分になるかもしれません。言ってしまえば、国が徴収すると決めているので、会社側としては必ず徴収します。会社側も社会保険料は労使折半なので、負担が多くなってしまいます。そこで、賞与無しにする企業というのもあるそうです。

 

給与は保障された賃金ですから、ボーナスとの金額の割り振りを選べるなら、それは給与でもらう方がいいでしょう。しかし、賞与はあくまでも水物ですから、会社はそうはしないわけです。

 

実は賞与からの控除は上限額が決まっています。「標準賞与額の上限は、健康保険は年間540万円(毎年4月1日~翌年3月31日の累計額)」とあります。極端な例ですが、相当な高額所得者の場合では、月々の所得をぐっと少なめにして、賞与に多く振り分ければ社会保険料は節約することができることになります。まあ、一般の人には利用できない方法ですから、気にしない方がいいかもしれません。